スワップ金利とは?
スワップ金利とは通貨間の金利から生じる損益のことを示しています。別の言い方でスワップポイントとも呼ばれています。
「スワップ」という意味は交換を示しています。ほとんどの人が経験あると思いますが、お金を銀行に預けると、利息が少し貰えますよね。
日本では超低金利政策を採っているので、年利0.01%~0.001%程しかないですが、海外に目を向ければ年間3%とか5%もらえる国も珍しくないです。
FXにおけるスワップ金利は正確に言えば「金利」ではないのですが、通貨間の金利差から発生する利益のため、多くの人が魅力を感じる対象となり、FXの大きな魅力の一つでもあります。
ここで、スワップ金利はどうしてもらえるのか、どういう計算で弾き出されているのかについて説明します。
先に述べたように、スワップ金利とは通貨間の金利差から生じるものです。
例えば、「米ドル」の金利が6.00%、「円」の金利が0.5%と仮定しましょう。この時の金利差は5.5%ですね。単純に考えると、日本にお金を預けるよりも、米国にお金を預けた方が年間で5.5%もお得になると言えます。
では、通貨ペア「ドル円」でもらえる1日のスワップ金利を為替レートから計算してみましょう。
「ドル円」のレートが現在100円だとすると、
100円×10000通貨×5.5%÷365日 = 150.68 円
つまり、1万通貨のドル円を購入し、1日保有しておくと、スワップ金利として約150円の利益が発生するということになります。
上の図は、あるFX会社のHPにのっている各通貨のスワップポイント一覧を示しています。
当然、通貨ごとに金利は違いますので、スワップ金利も異なっているのが分かるかと思います。
また、レートは毎日変動しますので、それに応じてスワップ金利も毎日変わります。さらに、買いと売りで、利益になったり、損失になったりしますので、注意が必要です。
FXでは、このスワップ金利は、原則毎日もらえます。タイミングとしては、ニューヨークの市場がクローズした時点にはポイントが付与されます。
FXは為替市場が閉まっている土日には取引できないようになっていますが、スワップ金利は土日も対象となり、付与されます。
つまり、月曜日から金曜日のポジションを翌週まで持ったままにしておくと、二日分のスワップポイントももらえるという事になります。
この場合、土日分のスワップポイントが付与されるタイミングは翌週の月曜日ではなく、水曜日のニューヨーク市場が終わったタイミングになるので、注意してください。
休みが重なるゴールデンウィークや年末年始は一度に10日分のスワップ金利がつく日が発生したりもします。
上の図のように一日当たりのスワップポイントは微々たるものですが、半年もたてば、定期預金の利息を遥かに凌駕するほどの利息がたまっています。
一日毎に貯まっていくスワップポイントを見ていると、銀行にお金を預けておくのがもったいなく感じるほど利回りの良さを実感できることでしょう。
まとめ
- スワップ金利とは通貨間の金利から生じる損益のこと
- スワップ金利は通貨ごとに異なり、毎日変動するので、事前に確認しておく
- 買いポジションと売りポジションで利益になったり、損失になったりするので、注意しておくこと。