FXは小さな資金から始めることができるのがメリット!と世の中そういうことになっているが、これも真に受けてはいけないのです。
少額の資金を手元に取引するのは非常に危険な行為です。
なぜなら、投資の成功と失敗には精神的なものが多く関わってくるからです。
余裕のない投資をしがちな少額での開始は、デメリットの面の方が大きいのです。
10万~20万の手元で始めるのには無理がある。
FXは、多くの取引業者で1万通貨単位が最適取引単位となっています。
1万通貨とはドル/円が100円の時には100万円の価値があります。豪ドル/円やNZドル/円であればもう少し価値は小さくなるが、それでも10万や20万の手元から始めるには無理があります。
もちろん、FXという金融商品でそれを実行するのは簡単ですが、それを投資と考えた場合には到底オススメできないのです。
投資では、実に精神的なものが大きく左右します。
少額のお金を元に取引するということは、非常に制約を受けたうえでトレードをしていることになります。
資金と心に余裕をもって投資すべきなのです。
もし、あなたが米ドルを買うとすれば、いざとなったら全額米ドルで受け取るぐらいの覚悟と資金をもってやるのが望ましいのです。
高金利マイナー通貨はリスクが高い!
FXは、外貨預金できないような国の通貨も取引できます。
しかし、これもあまりオススメできません。
どこにあるかもよくわからない国や、済むのも危ぶまれる国の通貨に投資するのは、実に危険な行為です。
近年、高金利だという理由で、南アフリカランドやトリコリラなどのマイナー通貨への投資が人気ですが、危険です。
その通貨に魅了を感じる点は金利しかないはずです。
金利が目的となれば、おのずと中長期のトレードとなりますね。
しかし、マイナー通貨への中長期の投資は非常にリスクが高いです。情報も少ないし、ボラティリティ(値動きの幅)も大きいです。
金利が高いということはある意味、金利を高くしないとやっていけない=誰も取引してくれないというこでもあるのです。
したがって、投資を始める資金についても、投資をする通貨に対しても、自分が実際に全額の資金を出すことができて、何らかの理由でその外貨を外貨のまま受け取らざるを得なくなっても困らない範囲に収めるのがいいでしょう。
そうすることで精神的にも万全な状態で相場に望むことができ、初心者として正常な状態で投資を学んでいける状況であると思います。
まずは焦らずにきちんとした状況で始めるのが一番の近道です。
すでに始めている人は、もう一度自分の資金とポジションの状況を見直してみよう。
FXという取引の中でレバレッジがかけられたりオンラインでの自由な投資ができるという面は個人投資家の味方ですが、使い方を誤ると非常に危険なものになります。
自分のキャパシティーを超えないレベルでFXを始めるのが一番なのです。