相場の傾向によって、為替相場が反応する経済指標も変化します。
相場がどういう材料を好むかということにもトレンドがあるのです。
誰かが「相場のファッション」と言っていましたが、まさにその通りで相場を動かす材料にも流行が存在します。
何が相場を動かす口実になっているのか?
何が相場を動かす「口実」にされているのかを見極める必要があります。
それを見つけることによって相場分析はぐっと楽になり、精度も増します。
その時々の相場が反応しやすい材料を見極め、的確に相場を把握していくことが大事です。
それを見つけるには、速報系や相場のまとめに関するFX系ニュースを注視することが大切です。
1週間に1度や2度しか取引しない人でも、毎日の相場のニュースは把握し続ける必要があります。
ニュースの多くは相場の一定期間の動きをうまく言葉で表そうとしますが、その時に使われる言葉に注目したいですね。
ニュースの書き手は、読み手を納得させるように、現在主要となっているキーワードを使いやすいのです。
最新のニュースを常に把握する事で、自然と相場のテーマを把握することができます。
ただ、テーマは常に一つであり続けるわけではないので、主要なテーマが一つでも、その他に小さなテーマは結構頻繁に変化し続ける傾向があります。
一方で、相場自体を把握する上では相場のテーマを把握することが重要ですが、相場の方向性を捉えるためにはニュースを信じすぎるのも問題があります。
先ほど、「相場の好きなテーマにも流行がある」と言いましたが、相場のテーマは相場を動かす理由やきっかけに使われやすいだけで、相場の方向性には別の理由が営業している場合が多いのです。
ニュースをストレートに信じてはいけない
例えば、為替相場のニュースで、「〇〇〇〇の影響でドルが売られた」と流れました。
こういったニュースをそのまま受け取ってばかりいると相場観を狂わされることになります。
「本当にそうだったんだろうか?」「という目で、しっかりと自分で確認することが必要となります。
また、ニュースにならなかったことも重要です。ある重要な人物が講演をしたとします。
主要なテーマに対して想像以上に悲観的なコメントをしたのに、相場は動きませんでした。
または、米国の注目度の高い経済指標で市場予想値よりも大幅に良い結果が発表されたのに、相場は逆にドル売りとなってしまいました。
こんな時は市場が間違ったのではなく、ニュースの出し手が気が付かなかったなにかがあるのかも!と考える必要があります。
こういったニュースにならなかったもの、ニュースがうまく表現できなかったものこそ、相場の大きな方向性を判断するのに必要な情報だったりもします。