移動平均線とは?
テクニカル指標の中でも、世界で一番使われているものが、移動平均線になります。
これは絶対、理解していて損はないです。
移動平均線とは「過去一定期間の終値の平均値を線で結んだもの」 です。
たとえば、5日移動平均線というと、過去5日間の終値の平均値で計算ができます。
例を図で説明します。
1日から10日の日足の終値とその日を含む過去5日間の平均値をグラフで示しています。
水色の線グラフは日足の終値を繋いだ線を示しております。
また、オレンジ色は5日移動平均線を示します。
このグラフより、右肩上がりに移動平均線が推移しているので、「今の相場は買い優勢だ!!」と考えることが出来るのです。
今回は5日移動平均線を例にしましたが、それぞれの時間足でも表示されます。
例えば、
1時間足での20移動平均線や5分足での100移動平均線など、組み合わせは無限大です。
1時間足20移動平均線とは、1時間足のローソク足の終値を過去20個分までさかのぼり、平均値を結んだ線となります。
移動平均線は多くの人が使っており、トレンドが今どちらの方向なのか?どのくらいの強いトレンドなのか?を見るものとして、非常に役立ちます。
移動平均線の傾きによって、どのくらい強いトレンドなのか?が判断できます。
- 傾きが急な右肩上がりの移動平均線 = 強い買い相場 (みんな買っている)
- 傾きが緩やかな右肩下がりの移動平均線 = 弱い売り相場 (売っている人が多い)
一般的によく使われている移動平均線として、20移動平均線・25移動平均線・75移動平均線・200移動平均線になります。
移動平均線と価格の位置関係
また、移動平均線と価格の位置関係により、トレンドが変わったことを判断できます。
上の図はUSDJPYの5分足チャートに20・75・200の移動平均線を示しています。
200移動平均線は右肩下がりであり、下降トレンドを示しています。
また、75移動平均線も右肩下がりです。一方で、20移動平均線は下がったり上がったりとしています。
ここでの考え方は、例えば、
- 200や75移動平均線である大きなトレンドは下降トレンドだから、売り目線でいこう。
- でも、小さなトレンドを示す20移動平均線は今右肩上がりとなっており、買い目線だ。
- 20移動平均線が右肩下がりになり、下降し出したら、売りエントリーしよう!!
このように考えます。
また、トレンドが変わるかな?と判断する簡単方法としては、
現在の価格が移動平均線を超えてきた時です。
価格が移動平均線の下にいたが、移動平均線を上に超えてきたので、売り目線ではなく、買い目線に切り替えます。
このように判断していきます。
移動平均線は支持線や抵抗線となる
また、移動平均線は、下値支持線や上値抵抗線になることを解説したいと思います。
簡単に言いますと、移動平均線が、今の価格の上にあり、価格が移動平均線にタッチしたら、一旦跳ね返る = 抵抗になることが多いということです。
上の図はUSDJPYチャートに20MAを示しているものです。
20MAが抵抗となり、価格が反発している箇所が多いことがわかると思います。
私がよく使う方法ですが、
現在、20MAよりも上に価格があります。そして、価格が下がってきて、上の図のように、20MAを明確に(終値で)下抜けてきました。
この時、チャンスと考えます。その後、相場の特徴で、一旦戻ってきて、20MAが今度は抵抗として働き、タッチした後に、再度下落していきました。
この、タッチした時に売りでエントリーすることが多いです。