ここでは、移動平均線でかなり重要な考え方である、ゴールデンクロスとデットクロスを解説します。
ゴールデンクロスは買いの合図
移動平均線は鉄板パターンと呼ばれる売買シグナルが存在します。
短期の移動平均線が、中期・長期の移動平均線を下から上抜けていく形になれば、ゴールデンクロスと呼ばれます。
この形になると、そこから上昇トレンドとして、さらに価格が上昇する可能性が高まります。
理想は、中期・長期の移動平均線が横ばいになっている状態から、短期戦が上抜けするとGOOD。
デットクロスは売りの合図
短期の移動平均線が中期・長期の移動平均線を上から下抜けする形のことをデットクロスと呼びます。
クロスした時に、中期と長期の線が下を向いていないとだましの可能性があるので注意。
これはゴールデンクロスでも同様。
インジケーターのパラメーター設定としては、短期移動平均線は10日や15日が一般的。長期では25日や45日がよく使われています。
では、実際のチャート上で解説しますね。
上の図は
青色 短期移動平均線 15
オレンジ 中・長期移動平均線 45
を示しています。
左から、短期移動平均線が中長期移動平均線を上から下に抜けてきたので、デットクロスとなります。 売りでエントリーします。
この時、中長期移動平均線が横ばい状態(若干右肩下がり)なので、理想の形です。
その後、大きく下落していきました。
さて、その後、短期移動平均線が中長期移動平均線を下から上に抜けてきました。
よって、ゴールデンクロスのシグナルがでました。
ここで、先ほど持っていた売りのポジションは決済してもいいでしょう。
その後、大きく上昇し、再度、デットクロスが出現しました。
この時、中長期移動平均線は右肩上がりの上向きになっているので、エントリーは控えた方がいいと考えます。
その後、中長期移動平均線も右肩下がりに変化し出すと、売りエントリーが狙えます。
このように、移動平均線を使うことで、売り・買いのエントリーの目安にすることができます。
移動平均線の注意点
ここでは、移動平均線を使う場合の注意点を書きたいと思います。
まず、移動平均線どおりに、相場が動かないことも多々あります。
移動平均線は、ローソク足の終値から計算されるので、ローソク足の動きの後をついていく感じで動いていきます。
そのため、どうしても反応が遅れる場合も多々あります。
また、ゴールデンクロスやデットクロスのだましも多く存在します。
上の図のように、ゴールデンクロスやデットクロスが交互に出現するようなレンジ相場では、ダマシが頻繁に出現します。
このような場合は、移動平均線は機能しなくなります。
では、どう判断すればいいのでしょうか?
- レンジに入ると値幅が小さくなるので、前日や一週間前などの値幅を計算し、今の値幅とどのくらい差があるかを調べます。そして、過去の値幅よりも極端に小さくなっていれば、レンジの可能性があります。
- 過去の日足のボラを調べて、50pipsとか60pipsのように低い値幅の場合は、取引を控えた方がいいでしょう。
- 通貨によって、値幅は違います。USDJPY・EURJPY・GBPUSD・GBPJPYなどは値幅が比較的広い通貨になるので、優先的に取引すると良いでしょう。
参考になれば幸いです。