ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドは、統計学から生まれたテクニカル指標です。
「5本の線の幅が大事です。その幅が広がると価格が動く可能性が広がります」
ボリンジャーバンドの真ん中は移動平均線です。
そして、内側の線から外側に向かって±1σ、±2σと数えていきます。
±1σの中に価格が収まる可能性は約68%
±2σの中に価格が収まる可能性は約95%
このように考えると、価格の止まる場所がある程度予想することが可能です。
例えば、価格が+2σにタッチしました。 95%の確率で+2σ線の内側にいるはずだから、ここで利確しておこうかな?
と考えることが出来ます。
実施に、上の図のチャートをみてみますと、+2σにタッチした後、ひげが出現したローソク足が多くあることが見て取れます。
すなわち、相場に参加している多くの人が、このボリンジャーバンドの理論を活用し、
「±2σにタッチしたから、利確しとこう」と考えているのです。
ボリンジャーバンドで±2σを超えてきた場合
さて、皆さんも経験があると思いますが、ボリンジャーバンドの±2σを超えてくる時もありますよね。
±2σを価格がこえる確率は、 5%なので、統計的に考えると、ほとんど起こらない、いわゆる異常事態を示します。
この時に二つの動き方をします。
パターン1. 異常値ということで、元に戻る。
パターン2. 相場全体が異常事態で、新しいトレンドができている。
私の場合は、5%の確率で起こることを信じて、積極的にトレードすることが多いです。
ボリンジャーバンドの実践的使い方
さて、続いて、実践編として、ボリンジャーバンドの使い方を詳しく解説します。
ボリンジャーバンドでトレンドが発生した事を見極める方法
上の図はUDJJPYの5分足チャートを示しています。ボリンジャーバンドは期間20です。
バンドの幅が狭くなり、小さくしぼんでいるような形で推移した後、大きく上昇し、トレンドが形成されました。
この時、バンドの幅も拡大していることが分かります。
このように、バンドの幅が狭い状態 = エネルギーをためている状態と考えることが出来ます。
その後、爆発し、大きく動き出した。
では、バンドの幅が狭くなっているといっても、具体的にどのくらいなの?
はい。確かにそうですよね。私は、日ボラを気にしています。
一週間の日足のボラの平均値が100pipsだったとします。
そして、本日はまだ30pips程しか動いていなくて、バンドの幅も20pips~30pips、さらに、その状態が2時間以上続いているとします。
このような場合、多くの人は、今はエネルギーをためている状態で、大きく動き出すのを待っているな!
日足の平均のボラが100pipsだから、今日は少なくとも50pipsぐらいこれからさらに動くだろう!と考えています。
そして、上のチャートのように、大きく上昇し出しました。
ここで、+2σを終値で超えてきたかどうかが重要になります。
終値まで待つことで、だましを回避することがある程度可能です。この時に買いでエントリーします。
さらに、その日の高値を突破していれば、なお勝率の高いエントリーと考えることが出来ます。
レンジ相場でのボリンジャーバンドの使い方
まず、レンジ相場とは何か?を考えていきます。
「レンジ相場とは、トレンドがなく、ある一定の範囲内で、高値も安値も更新しない場合のこと」を示します。
簡単に見分ける方法としては、
ボリンジャーバンドの真ん中の移動平均線が横ばい状態であるときです。
この状態では、±2σの中に納まる可能性が非常に高いことを考えて取引を行います。
多少、後付け感がある図になってしまいましたが......
+2σにタッチし、ひげを形成して、終値が+2σ線を超えてこなければ、売りエントリーします。
また、-2σにタッチし、ひげを形成して、終値が-2σ線を超えてこなければ、買いエントリーします。
基本はこれだけです。
注意点としては、移動平均線と±1σ、±2σ線が横ばい状態であることしっかり確認することです。
また、ボリンジャーバンドの幅が急に大きくなった場合は、トレンドが形成されてきたことを示すので、早めに損切を行いましょう。