DMIとは?
DMIとは、簡単に言うと「トレンドが上下どちらに強いのかがわかるもの」です。
DMIは3本の線から成り立っており、「+DI」と「-DI」と「ADX」と呼ばれています。
±DIは簡単に言うと前日の高値や安値を基準にして、それぞれを上まったり、下回ったりした分を方向性としてあらわしたものです。
赤色の線が+DI、緑色の線が-DIを示しています。
+DIは上昇パワーを示す線で、-DIが下降のパワーを示すものです。
- +DIが-DIよりも下にあるときは下降の力が強い
- -DIが+DIよりも上にあるときは上昇の力が強い
このように考えて取引する際の目安にしていきます。
そして、もう一本の線であるADXですが、図には青色の線で示しています。
これはトレンドの強さを示すもので、傾きがあれば、強いトレンドを示していることになります。
まとめると、
+DIと-DIの位置関係で、どちらに方向性があるのかを確認した後、ADXの傾きでトレンドの強さを見るといったふうに使っていきます。
DMIの基本的な使い方
DMIの基本的な使い方を紹介します。
まず、ADXですが、前回、トレンドをの大きさを示した指標であることを紹介しました。
ここで、右の縦軸に%の数値があります。これは、トレンドの強さを数値化したもので、
数値が0に近い水準から上がり出すと、値動きが強まってきた証拠になります。
ここで注意したいのが、ADXとトレンドの向きは関係ないことです。
下降トレンドの勢いが強い時でもADXは上昇します。あくまでもトレンドの強さを示すものと考えてください。
ADXの水準は25付近から上昇して来れば、強いトレンドと判断してもいいでしょう。
上限は60あたりが目安になります。
60付近になれば、ある程度トレンドが終わるな!!と判断できます。
さて、実際のエントリーの仕方ですが、
+DIが-DIを上抜けたら買い
+DIが-DIを下抜けたら売り
移動平均線のゴールデン・デットクロスのような考え方ですね。
そして、このクロスの時に、ADXが25未満であり、右上がりになってきたら、ベストなタイミングです。
そして、利確は、トレンドが一旦落ち着き出す60付近ですね。
だましの回避方法としては、クロスしても、ADXが60付近にいたり、横ばい状態だったりすると、だましと考えて、見送ることもできます。
非常に使い勝手のいいインジケーターです。
レンジ相場でのDMIの考え方
DMIをレンジ相場でだましにあわずにつかうには?
もみ合い相場だとDMIのシグナルがあいまいになりやすいのが特徴です。
相場はトレンドが3割・レンジが7割と言われており、圧倒的にもみ合いの時間が長いのが特徴です。
トレンドがなくなると、DMIの3本の線が複雑に絡みあるので、あいまいな売買シグナルがでやすくなってしまいます。
これがDMIの弱点です。
では、このもみ合い相場の場合、どのように考えるべきか?
OCO注文でレンジブレイクを狙っていきます。
もみ合い相場の高値と安値にOCO注文をしておきます。
これは、上か下、どちらにブレイクするのかわからないので、あらかじめ、上下にセットしておきます。
そして、どちらかにブレイク(注文が約定した)したら、ADXの傾きも大きくなっていることを確認します。
ここで、注意点としては、高値と安値を明確に抜けたことを確認したので、OCO注文はすこし外側にセットする感覚で行うとよいでしょう!!